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なぜ、今の姿勢になったのか?――身体には、その理由がある

8月31日
読了時間: 4分
オフィスの机でノートPCを操作する真剣な女性。左に「なぜ、今の姿勢になったのか?—身体には、その理由がある」の文字。

姿勢、骨格、猫背、巻き肩etc...


SNSなどで姿勢を目にする機会が増えたためか、自分の姿勢を気にする方も多くなりました。



猫背になっていることも、肩が前に出ていることも、自分で分かっている。

直した方がよいとも思っている。


けれど、どのように姿勢を正せばいいかわからない。

何となく背筋を伸ばしてみるけれど、苦しくて続かない。


そんな風に思ったことはないでしょうか?




実際に姿勢を正したとき、

「息がしにくい」

「身体がしんどい」

「これがよい姿勢だとは思えない」

と言われることがあります。



どんな人でも、よい姿勢がいいのに気づいていても、それを保つことが苦しい。

実際のところは、こんな感じですよね。



そのような疑問にお応えするべく、

身体がそう感じてしまう、その理由をお伝えします。




今の姿勢になった「きっかけ」とは?


今の姿勢になったきっかけと、その姿勢が定着していく仕組みは、決して同じではありません。



例えば、

  • PC作業で、画面に向かって背中を丸める

  • 運転中に、腰や背中を丸めた状態が続く

  • 手元を見る細かな作業を長時間行う

  • ゴルフなどで、決まった方向への動作を繰り返す


これらの姿勢や動作は日常のあらゆる場面で見られます。

そして、こうした日常の姿勢や動作が、身体の使い方を変えるきっかけになります。


ただ、一時的に背中を丸めたからといって、すぐに猫背が定着するわけではないのです。



では、何が猫背を定着させるのか?


仕事を終えた後も同じ姿勢で過ごし、身体を色々な方向へ動かす機会が少なくなること。


つまり、場面が変わってもいつも同じような姿勢で居続けることの積み重ねによって、姿勢を定着させていくのです。




身体は、繰り返される状態に適応する


少し生理学的な話になりますが、身体には、日々繰り返される姿勢や動作に適応する性質があります。


姿勢の良し悪しに限らず、同じ姿勢が長く続けば、筋肉や関節、筋膜などの組織も、その状態で過ごしやすいように変化していきます。


さらに、姿勢を調整している神経系も、その位置を「いつもの場所」として覚えていきます。


すると、猫背で定着している方は、背中を丸めた姿勢の方が楽に感じられ、そこから身体を起こそうとすると、かえって苦しく感じるようになります。


つまり、今の姿勢はこれまで繰り返してきた姿勢や動作に適応した結果であって、あなたの意識が足りないからではないのです。




よい姿勢が苦しいのは、なぜでしょう


ここまでくると、これまでの話から、猫背に適応した身体を意識だけで真っすぐにしようとするのはどこかで無理をしそうだと感じられるのではないでしょうか。


例えば、姿勢を正そうとした結果、

・胸を張りすぎる

・腰を反らせる

・肩や背中に力が入る

・呼吸が浅くなる


もしもこのような状態になるのであれば、見た目はまっすぐに見えても、身体にとって楽な姿勢とはいえません。


姿勢は、一時的に外側の形だけを正せばよいものではないのです。




姿勢を整えるとは、動ける範囲を取り戻すこと


では、猫背は改善できないのでしょうか。

結論から言えば、改善することはできます。


今の姿勢が、日々の姿勢や動きが一方方向のみであった結果であれば、別の使い方をし続けることで、身体は再び良い方向へ変化させることができます。



ただし、しつこいようですが、目指すのは、一日中「正しい姿勢」を固定することではありません。



仕事で前かがみになることもあれば、くつろいで背中を丸めることもあります。


そもそも日常生活の全てを一つの姿勢で過ごすことは不可能ですから、

大切なのは、背中を丸めてはいけないのではなく、


丸まったまま、戻れなくならないこと。



・前かがみになった後に身体を起こせる

・左右へ動ける

・深く呼吸できる

・必要に応じて、姿勢を変えられる



姿勢を整えるとは、一つの形を保ち続けることではなく、身体がどんな状況にも対応できる状態を取り戻すことです。




今の姿勢を、まず見てみる


姿勢が気になったら、すぐに背筋を伸ばそうとせず、いつもの姿勢を一度見てみてください。


・どのような場面で背中が丸くなるのか?

・その姿勢は、一日のうちどれくらい続いているのか?

・仕事が終わった後も、同じ状態のまま過ごしていないか?

・身体を反対方向へ動かすことはあるか?



今の姿勢には、そこに至るまでの理由があります。

姿勢を変える最初の一歩は、形だけを正すことではありません。

身体がどのような時間を過ごし、今の姿勢に適応してきたのかを知ることです。

 
 
 

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